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2009年12月11日

プール(映画館)


プール

監督・脚本:大森美香
プロデューサー:小室秀一、前川えんま、木幡久美
エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治、石原正康
原作:桜沢エリカ
撮影:谷峰登
美術:富田麻友美
編集:普嶋信一
音楽:金子隆博

【ストーリー】
日本の家族から離れ、タイ・チェンマイ郊外にあるゲストハウスで働く母・京子を訪ねてきたさよだったが、そこで暮らすオーナーの菊子、従業員の市尾、タイ人の子供・ビーとうまく馴染めずにいた。しかし彼らと数日を共にすると、自分を置いていってしまった京子と自然に向かい合うようになる。


【勝手な感想】
癒し系の映画。
ホントその一言の映画です。
ストーリーはあるにはあるんだけど、問題が解決してるのか?といえばしていなく。
さらなく問題提起もあったりするのに時間切れなカンジ。
でも、それが嫌じゃない独特の雰囲気はステキ。
上映中に寝てしまっても、目覚めたとこからまた楽しめる不思議な映画。
(私、映画の途中で寝ちゃいました。けど、これこの映画に関しては褒め言葉だと思ってます)
休日にゆったりとした時間を過ごしたいとき。
普段の生活に疲弊したとき。
そんな心に潤いを与えてくれる映画でした。

カテゴリー| つぶやき映画・読書

2009年10月12日

未来の食卓(映画館)

未来の食卓

監督:ジャン=ポール・ジョー
プロデューサー:ベアトリス・カムラ・ジョー
出演:エドゥアール・ショーレ、ベリコ・ルッガス
制作:J+B SEQUENCES
音楽:ガブリエル・ヤレド

【イントロダクション】
食卓から始まった小さな奇跡が、人々の幸せを紡いでいく
南フランス・バルジャック村の1年間を描きオーガニックブームを巻き起こしたドキュメンタリー!!

美しい自然に囲まれた南フランス、バルジャック村。ショーレ村長は子供たちの未来を守るため“学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする”という前例のない試みに挑戦しました。大人たちは「オーガニックは値段が高いのに、村の財政でまかなえるのか」と戸惑っていましたが、オーガニック給食や学校菜園での野菜作りを通して自然の味を覚えた子供たちに巻き込まれ、小さな村は少しずつ変化していきます。(でも、すべての子供が野菜好きになるには、時間がかかります。フライドポテトが大好きな低学年のフィリップは、まだ抵抗しています!!)


【勝手な感想】
主にヨーロッパの食が瀕している危機とそれへの1つの答えを提起しているドキュメンタリー映画です。 映画では南フランスにあるバルジャック村の村長が『学校給食と高齢者への宅配給食をオーガニックにする』と決めてからの1年間の密着が描かれています。
映画の中で紹介される食べ物の事実(添加されている化学物質の量の多いこと!)にゾッとしてしまいます。
特に日本ではフランス産だとかフランス直送だとか書かれていると高級だとか美味しいというイメージが定着しているような気がしますが、この映画を見るとそういった認識は改めなくちゃいけないと痛感させられます。
今では改善の方向に向かっているようですがフランスの農業に携わる人の発ガン率の高さ。その理由の1つであろう農薬を使う量の多さ。
あるブドウ農園の人の自分も母も乳がん。夫も病気。子供は白血病。そんな話を聞くと、そんなに農薬を添加されたブドウで作ったフランスワインを有難がって飲むことに疑問を感じてしまいます。
映画自体は強いメッセージがあるのですが、起承転結があるわけでもなく、食に対して強い関心があれば真剣に見れますが、そうじゃないと眠くなってしまうかも・・・(前編を通じでスクリーンに映し出される南 フランスの風景が美しくて、なんだか眠くなってしまうの)

オーガニックは体にいい。

誰だってそんなことは知っています。
でも高い。
そりゃそうですよね。農薬を使わない分、虫食いや病気で生産量も低くなるでしょうし、見た目もキレイじゃなかったりします。
農家には農家の苦悩。
(野菜の生産高やオーガニックの野菜を流通させる苦労)
家庭には家庭の苦悩。
(オーガニック野菜の高さや入手のしずらさ、過剰に美味しく味付けられている食べ物になれてしまっているとオーガニックの食べ物が味気なく感じてしまう)
答えは単純なのに、それを実現しようと思うと道筋は山あり谷ありで気持ちがドーンと下がってしまうのですが、この映画は1つの答えを見せてくれます。
1つ1つの家庭が変わると。集団が変わる。地域が変わる。それがやがて国を巻き込んで変わってゆけるかもしれない。
そんな希望が見えてきます。
子供がいる人。これから母になる人。そんな全ての人に見てもらいたい映画でした。

映画『未来の食卓』

カテゴリー| つぶやき映画・読書

2009年08月13日

人生に乾杯!(映画館)

人生に乾杯!

監督:ガーボル・ロホニ
キャスト:エミル・ケレシュ/テリ・フェルディ/ユディト・シェル/ゾルターン・シュミエド
製作国:ハンガリー

【勝手なあらすじ】
寡黙な夫エミルは81歳。その妻へディは70歳。
2人はどこにでもいる老夫婦でただ静かに暮らしたいだけなのに、変化の激しい時代が小さい幸せを奪ってゆく。
年金しか収入の無い2人だが、昨今ではその年金だけでは暮らしていけず暮らしの為に金目のものはほとんで手放したがそれでも支払いきれない家賃の取立てに日々怯えて暮らしていた。
そんな2人だったが、どうにも手放せない思い出の品があった。
エミルは長年働いた功績を讃えて贈られた車。
ヘディはエミルとであった時にしていたダイアモンドのイヤリング。
どんなことがあってもこれだけは手放せないと思っていた品だったが、ある日、取立てから住む場所を守る為にヘディはダイヤモンドのイヤリングを手放してしまう。
そんなヘディを見ていたエミルの中で何かが切れた。
エミルはヘディが眠るのを見計らい家を抜け出すと、今では唯一の財産となった車に乗りヘディの前から消えた。

そして・・・

国中を巻き込んだ大きな騒動がエミルの手によって巻き起こされてゆく。


【勝手な感想】
あらすじだけ読むとなんとも重いテーマの重い作品に感じちゃうかもしれませんが、とっても面白い映画です。
予告編にもあるシーンなのでここに書いても大丈夫でしょうが、借金の取立てに妻が大事にしていたイヤリングを手放すのを見てキレたエミルはなんと。。。銀行強盗をしてしまうのです。
最初は避難的な世論ですが(銀行強盗なので当たり前ですが)、夫婦が置かれた立場だとか、同じような境遇の人たちからの応援やエミル自身の真摯な態度(敬語で銀行強盗。このシーンはかなり面白い!)が話題となり、徐々にヒーローのように祭りたてられちゃいます。
しかし、警察の捜査網も徐々に狭まり最後はどうするの・・・
めちゃくちゃハラハラさせてくれます。
ストーリー上、エミルとヘディを追う警察は嫌な役回りなのですが、この警察官の個性もよくどちらも応援してあげたくなってしまいます。
高齢化社会が進み年金の財源が揺らぎつつあるのは日本もハンガリーも同じなようで、遠い国で作られた映画なのに妙な親近感を持ってしまいます。
それでも決定的に違うのは日本でこのテーマで映画を撮ったならものすごく悲劇的な物語になりそうですが(映画館出てもしばらく気持ちがドヨーンとしてしまうような)、この映画は人の善意が感じられて絶対にそんなことはありえないと解っているけど、それを信じてしまいたくなるある種ファンタジーなのです。
ハンガリーの映画初めて観たけど他の作品も見たくなってしまいました。

カテゴリー| つぶやき映画・読書

2009年07月14日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(映画館)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

監督:摩砂雪 、鶴巻和哉
原作・脚本:庵野秀明
音楽:鷺巣詩郎



どうしてもネタバレしないは書けないと思うので、今回は勝手なあらすじも感想も無しで・・・・
携帯の発売やテレビので前作の放映などでアニメファンじゃんくなても名前くらいは1度は聞いたことがある、もはや日本を代表するアニメに成長したヱヴァンゲリヲンの劇場最新作の『破』に行ってきました。
なんて言っていいのかまだよく解らないけど、とにかく夢中になれました。
アニメ版ではシンジ君達の年代に近く、過剰に感情移入しちゃうことがありましたがあれから数年・・・すでに成長しきって(苦笑)1歩引いた感じで観ることができましたが、それでも面白かった。
ただ万人に受け入れられる作品ではないだろうなぁーと。
ダメな人はトコトンダメだろうし。
入り込めちゃう人はトコトン入り込んじゃいそう。
特にシンジ君達と年齢が近い子はトコトン入り込んじゃいそう(座席の後ろにいた女子高校生達はあるシーンで号泣してました)。
他にもイロイロと書きたいことはあるけれど・・・ネタバレんならないようにってのは無理そうなのでヤメておきます。
ちょっとでもエヴァに興味がある。映画観ようかどうしようか悩んでいる。なーんて人は是非劇所に足を運んで見てください。
劇場版なのでやっぱり大画面で観たほうが楽しめるように作りこまれているとおもいまーす。
後、お約束ですがエンドロールが終わるまでは立ち上がらないようにねん!

カテゴリー| つぶやき映画・読書

2009年03月17日

禅 ZEN(映画館)

禅 ZEN
監督・脚本 :高橋伴明
原作 :大谷哲夫
出演 :中村勘太郎 、 内田有紀 、 藤原竜也 、 村上淳 、 哀川翔 、 勝村政信 、 笹野高史 、 西村雅彦 、 高橋惠子

【勝手なあらすじ】
曹洞宗の開祖、道元の半生を描いた映画です。
鎌倉時代。道元は仏道の正師を求め24歳で宋へ渡る。宗で正師に出会うのを諦めかけた時に運命的に如浄禅師と出会い、座禅の修行を積んで悟りを得た。帰国して如浄禅師の教えを打ち立てることを決意し、道元の教えに賛同するものが徐々に増えてくるが、新しい教えを受け入れられない比叡山の僧兵からの弾圧は徐々に厳しいものになっていく。

【勝手な感想】
お坊さんというと空海とか日蓮とかが非常に有名で、それ以外のお坊さんの名前をあげよ!といわれてもなかなか答えられない人が多いのでは?
私は映画を観にいくまで道元という名前を知りませんでした。
(それどころか曹洞宗という言葉も知らなかった。。。)
映画のストーリー的には激しく盛り上がったりする箇所はありませんが、
それなのになぜか見入ってしまう不思議な魅力がありました。
なんだか見ているだけで癒されているよう。
ちょっとそんな気もしました。
配役が絶妙で違和感を感じる役者さんが居なかったのがすばらしく良かったです。
主役じゃないんだけど、内田有紀さんや藤原竜也さん、哀川翔さんの演技と存在感はさすがだなと思いました。
DVDが出たら、もう1度、噛み締めるように観てみたい映画です。

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2009年01月31日

大阪ハムレット(映画館)


大阪ハムレット
監督:光石富士朗
出演:松坂慶子 ・岸部一徳 ・森田直幸 ・久野雅弘 ・大塚智哉
原作;森下裕美

【勝手なあらすじ】
大阪の下町で暮らす久保家。
父親を亡くしたけれど昼は病院でヘルパーを、夜はスナックで働く母の頑張りで3兄弟はあまり寂しさを感じてはいなかった。
けれど、葬式の後から父親の弟と名乗るオッチャンが一緒に住み始めて…
長男は受験を控えての、年上の女性との恋愛に。
次男は死んだ父と自分が似てない事とやってきたオッチャンとの接し方に。
三男は女の子になりたいと真剣に思い。
三者三様の悩みを抱えて。今日も久保家は騒がしい。


【勝手な感想】
映画では3兄弟となってますが、原作コミックスでは兄弟ではなく別々の家族という設定です。
1人でも個性的で問題の多い子が3人集まってるので、毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
その中で、年齢を誤魔化して年上の女性と付き合っている長男の苦悩だったり、死んだ父親と顔が似てないことに気づいて家族の中で孤独を感じている次男の苦悩だったり、真剣に女の子になりたいと決心する三男がいたり、と久保家はタイヘンです。
死んだ父親と入れ替わりで久保家に住み始めたオッチャンの存在を子供達なりに認めて家族になっていく過程が、とてもシンミリと温かいです。
松坂慶子さんの演じるお母さんが、自分の思うままにいきつつも(4人目を身篭ったり)家族の事をしっかりと考えて、明るくポジティブに生きている姿がステキだと思いました。
どんな状況でも、愛する家族がいればそれで幸せ。
そんな基本的だけど忘れがちなことに気づかせてくれる映画だなぁと思いました。
物欲に振り回されてばかりの自分に反省です。。。。

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2008年12月23日

未来を写した子どもたち(映画館)

未来を写した子どもたち
監督: ロス・カウフマン


この映画はインドの売春窟で生まれ育った子どもたちの姿を赤裸々に記録したドキュメンタリーです。
ただ売春窟に生まれた。それだけの理由で教育も受けられず、生活環境も劣悪。それでも子供たちは未来を夢見る。そんな子供たちに1人の女性カメラマン(ザナ)が、カメラを教えるだけではなく、多くのチャンスを与えようと奔走する。


内容のわりに見ていて気分が落ち込まないのは、子供たちが明るいから。ただ、辛いシーンも多々あります。
とても文字にできない言葉で実の子供を罵声する母。
薬漬けの父。そんな父でも愛したいという子供。
親族に利用され売春を強要される14歳の少女。
日本では考えられないけれど、世界にはまだ現実にこんな場所が残っていることがとても切ない。
そんな子供たちに未来への希望を贈ろうと奔走する女性カメラマンの姿もまた美しい。
経済成長が著しい。そんなニュースでよくインドという国名を耳にするけど、その強烈な光の裏に残された闇はとても濃い。
作中でその闇を写しだす子供たちの写真作品は見ているだけで涙がでてきそうになった。
この手の映画に拒絶反応をしてしまう人も沢山いると思う。けど、世界中の人が見たら世界が変わるんじゃないかとも思う。

目を背けないでほしい。現実にあることだから。

ある子供が映画の中でポツリと語った言葉です。
胸にグサリと突き刺さりました。
この言葉に少しでも向かい合おうと、泣かないで最後まで映画を見ました。
映画の舞台が売春窟という事と、文字にできないような罵声が飛び交うシーンもありPG-12指定ですが、1人でも多くの人に見てもらって考えて欲しい。そんな作品でした。

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2008年11月22日

おくりびと(映画館)

おくりびと

監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
音楽:久石譲
出演:本木雅弘、広末涼子、余貴美子、吉行和子、笹野高史、山崎努

【勝手なあらすじ】
チェロ奏者の夢を諦めて妻を伴って帰ってきた大悟(本木雅弘)。旅行会社と間違えて面接しにいったNKエージェンシーで即採用となるが仕事内容は納棺師。ご遺体を清め死に化粧を施し棺に納めるという仕事内容を妻に話せないまま日々が過ぎてゆく。
最初は戸惑うことばかりだったが、納棺師として自覚を持ち始めた頃、妻に仕事内容がバレてしまう。


【勝手な感想】
前から見てみたかった映画にやっと行ってきました。
この映画を知るまで「納棺師」という仕事を知りませんでした。
映画のストーリーである夢を追いかけていた若者が納棺師という仕事に巡り会い。最初はお金に釣られながらも徐々に仕事が持つ意味と深さを理解して、一緒の仕事にしていこうと地元に根を下ろしてゆく姿もジンワリきますが。それよりも記憶に残ったのが様々なお葬式のシーン。
納棺師という仕事を表現するのにどうしてもお葬式シーンが多くなるのですが、一言でお葬式といってもいろいろあるのです。宗教的な事ではなくて、家族との別れ方といえばいいのでしょうか。。。
原因も病気や自己や自殺や大往生など様々なら、故人を取り巻く家族の思いも孤独だったり、志半ばだったり、生きてる間は解り合えなかったり、笑顔で送りだせるほど穏やかだったりイロイロなのです。
誰しもが必ず迎える別れ。
そこに泣いてくれる人がいる幸せと、そこに笑顔のある幸せ。文字にすると矛盾しているんですが、寂しさに涙が流れながらも「あっちでまた会いましょう」と家族に笑顔で送ってもらえるような最後こそ幸せなんじゃないかなぁとこの映画を見て思いました。

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